
2026年9月10日
2026年8月29日から9月6日にかけて、東海大学医学部の酒井大輔教授引率のもと、TSMHに所属する医学生1名、研修医2名、大学院生3名がオーストラリアのアデレードおよびシドニーを訪問し、スポーツ医学・医学教育・再生医療に関する海外研修を実施しました。
本研修は、オーストラリアの大学や医療機関、スポーツ医科学関連施設を訪問し、現地の医師・研究者との学術交流を通じて、医学教育やスポーツ医学に関する国際的な知見を深めることを目的として行われました。
現地の医師・研究者との学術交流
アデレードでは、Adelaide Universityの関係者のご協力のもと、現地の整形外科医やスポーツドクターとの交流、スポーツ外傷・障害に関する意見交換、研究活動の紹介など、多岐にわたるプログラムが企画されました。
特に、スポーツ医学に関するミーティングでは、日本側からも研究発表を行い、日頃取り組んでいる研究について、海外の医師・研究者と意見を交わす貴重な機会となりました。
国や医療制度が異なっていても、スポーツ外傷・障害の予防や治療、アスリートの健康管理など、スポーツ医学が担う役割には多くの共通点があります。一方で、それぞれの国が持つ医療環境や教育体制によって、研究への取り組み方や医療者の育成方法には異なる特徴があることも学びました。
こうした国際的な意見交換は、自分たちの研究や活動を客観的に捉え直すとともに、新たな研究課題や今後の活動の方向性を考えるうえで、大きな刺激となりました。

日本とオーストラリアの医学教育の違い
今回の研修では、研究内容だけでなく、日本とオーストラリアにおける医学教育の体制や、医学生・医師が臨床および研究に携わる仕組みの違いについても理解を深めることができました。
医学教育においては、医学的な知識や技術の習得だけでなく、臨床現場での経験、研究活動への参加、異なる専門職との連携など、多様な経験を積むことが重要です。
現地の教育・研究環境に触れることで、医学を学ぶ過程における研究活動の位置づけや、医療者としての専門性を高めていくための教育環境について、新たな視点を得ることができました。
東海大学においても、スポーツ医学プロジェクトを通じて、医学生や大学院生がアスリートのメディカルサポートや研究活動に関わる機会を設けています。
今回の経験は、こうした活動をさらに発展させ、臨床・研究・スポーツ現場を横断的に学ぶことのできる教育環境を考えるうえでも、非常に有意義なものとなりました。

シドニーでの研究交流
研修後半にはシドニーへ移動し、脊椎・椎間板領域の研究に関するプログラムにも参加しました。
スポーツ医学と再生医療は、一見すると異なる研究領域に感じられるかもしれませんが、運動器疾患の病態解明や治療法の開発、外傷・障害からの回復を目指すという点において、共通する課題を有しています。
異なる研究領域の知見に触れることは、スポーツ医学をより広い視点から捉え、将来的な予防医学や治療法の発展について考える機会にもなりました。

国際的な学びを東海大学の教育・研究活動へ
今回の海外研修を通じて、医学教育やスポーツ医学、運動器研究に関する国際的な取り組みを学ぶとともに、現地の医師・研究者との交流を深めることができました。
東海大学スポーツ医学プロジェクトでは、医学部・付属病院・競技現場の連携を通じて、大学生アスリートの健康管理や競技活動を支援するとともに、スポーツ医学に関心を持つ学生の教育・研究活動にも取り組んでいます。
今後も、今回の研修で得られた知見や国際的なつながりを活かし、スポーツ医学を通じた教育・研究活動のさらなる充実を目指してまいります。
本研修の実施にあたり、ご支援いただいたAdelaide Universityの先生方をはじめ、現地の医療・研究機関の皆様に心より感謝申し上げます。
